tillとbyの使い分け

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till と by の使い分け(英語の前置詞)

「till」と「by」はどちらも時間に関する前置詞ですが、意味と使い方が全く異なります。

1. till( ~まで、〜までずっと)

意味

ある行動や状態が特定の時刻や期間まで継続することを表す。

ニュアンス

「 ~まで(その時点まで)ずっと続く」という継続性を強調。

否定文では「〜まで…しない」(その時点まで行動が起こらない)という意味になる。

untilとほぼ同じ意味で、会話では till がややカジュアル。

2. by( ~までに、〜の期限として)

意味

ある行動が特定の時刻や期限までに完了することを表す。

ニュアンス

「遅くとも〜までに」という期限・締め切りの意味。行動はその時点より前でもOK。

継続ではなく、完了や達成を強調。

使い分けのポイントまとめ

till→ 行動が「〜まで続く」(継続)

by→ 行動が「〜までに終わる」(完了・期限)

例文比較(できるだけ多く作成)

継続を表す場合(till / until)

1. I’ll wait here till 5 o’clock.  

   → 5時までここで待ちます。(5時までずっと待つ)

2. The shop is open till 9 p.m. every day.  

   → その店は毎日夜9時まで営業しています。(9時までずっと開いている)

3. You can stay here till tomorrow morning.  

   → 明日朝までここにいてもいいよ。(朝までずっと滞在可能)

4. She didn’t wake up till noon.  

   → 彼女はお昼まで起きなかった。(お昼までずっと寝ていた)

5. I’ll study English till I can speak fluently.  

   → 流暢に話せるようになるまで英語を勉強します。(その時までずっと続ける)

期限・完了を表す場合(by)

6. Please finish your homework by 5 o’clock.  

   → 5時までに宿題を終わらせてください。(5時が締め切り)

7. I need the report by Friday.  

   → 金曜日までにレポートが必要です。(金曜日が期限)

8. You must return the book by next week.  

   → 来週までに本を返してください。(来週が返却期限)

9. The package should arrive by tomorrow.  

   → その荷物は明日までには届くはずです。(遅くとも明日まで)

10. I’ll have learned English fluently by the end of next year.  

    → 来年の終わりまでには英語を流暢に話せるようになっています。(その時点までに達成)

till と by を入れ替えると意味が変わる例文

11.  I’ll work till 6 p.m.  

     → 6時まで仕事します。(6時までずっと働く)  

   I’ll work by 6 p.m.  

     → 6時までに仕事を終えます。(6時が締め切りで、それまでに完了)

12.  The museum is open till 8 p.m.  

     → 博物館は夜8時まで開いています。(8時までずっと開館)  

   The tickets must be bought by 8 p.m.  

     → チケットは8時までに購入しなければなりません。(8時が購入期限)

13.  He won’t come till evening.  

     → 彼は夕方まで来ません。(夕方までずっと来ない)  

   He will come by evening.  

     → 彼は夕方までには来ます。(遅くとも夕方までには到着)

14.  We’ll be here till Christmas.  

     → クリスマスまでここにいます。(クリスマスまでずっと滞在)  

   We’ll be back by Christmas.  

     → クリスマスまでには戻ります。(クリスマスが帰宅の期限)

15.  Don’t call me till Monday.  

     → 月曜日まで電話しないで。(月曜日までずっと連絡しないで)  

   Call me by Monday.  

     → 月曜日までに電話してください。(月曜日が連絡の期限)

【補足ポイント】

byは未来の予定でよく使われ、過去形では「〜までに(すでに完了)」の意味になる。  

  例: I had finished the work by 5 o’clock.(5時までには仕事を終えていた)

tillは現在や未来の継続を表すことが多く、過去の継続にも使える。  

  例: I waited till midnight.(真夜中まで待った)

このように、tillは「継続」、byは「期限・完了」と覚えると使い分けが簡単になります。


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