似た語(句)の使い分け

「search」と「search for」の使い分けについて、日本語で詳しく説明します。両者は英語で「探す」という意味を持ちますが、文脈やニュアンスによって使い分けられる場合があります。以下に、その違いや使い方を具体的に解説します。 

1. 基本的な意味

search 「探す」「検索する」「調べる」という意味で、動詞または名詞として使われます。目的語を直接取ることができ、特定の場所や対象を調べる動作を指します。 

search for「~を探す」という句動詞で、何かを探し求める行為に焦点を当てます。通常、探している対象(目的)を明示するために使われます。 

2. 文法と構造の違い

search (動詞)

目的語を直接取る「search」は、探す対象や場所を直接目的語として取ります。探しているものが具体的な場所や範囲である場合に適しています。 

構造 search + 場所/対象 

I searched the room for my keys. 

(部屋の中を鍵を探して調べた。) 

The police searched the house thoroughly. 

(警察は家を徹底的に捜索した。) 

特徴 探す対象(例: 鍵)ではなく、探す場所や範囲(例: 部屋、家)に焦点が当たることが多いです。 

search for (句動詞)

探しているものを強調「search for」は、探している具体的な対象(人、物、情報など)に焦点を当てます。 

構造 search for + 探しているもの 

I’m searching for my keys.

(鍵を探している。) 

Scientists are searching for a cure for the disease. 

(科学者たちはその病気の治療法を探している。) 

特徴 

探している対象そのものを強調し、場所や方法にはあまり焦点を当てません。 

3. ニュアンスと使い分けのポイント

「search」はプロセスや行動を強調

「search」は、探す行為やそのプロセス(どこを調べるか)に重点を置く場合に使われます。 

例: She searched every drawer in the house. 

(彼女は家のすべての引き出しを調べた。) 

→ 引き出しを調べるという行動が強調されています。 

「search for」は目的や対象を強調

「search for」は、何を求めているのか、探している対象そのものに焦点を当てます。 

例: She’s searching for her lost cat.

(彼女は迷子の猫を探している。) 

→ 猫という探している対象が強調されています。 

置き換え可能な場合

多くの場合、「search」と「search for」は文脈によってはほぼ同じ意味で使えますが、ニュアンスが異なります。 

I searched the internet for information. 

(インターネットで情報を調べた。) 

→ インターネットという場所を調べる行動を強調。 

I searched for information on the internet. 

(インターネットで情報を探した。) 

→ 情報という探している対象を強調。 

4. 実際の使い分け例

以下は、状況に応じた使い分けの例です。 

場所や範囲を調べる場合(search)

The detective searched the crime scene for clues. 

(探偵は犯罪現場を手がかりを探して調べた。) 

→ 犯罪現場(場所)を調べる行動が主。 

They searched his luggage at the airport. 

(空港で彼の荷物を調べた。) 

特定の対象を探す場合(search for)

She’s searching for her phone everywhere. 

(彼女はどこでも電話を探している。) 

→ 電話という対象が主。 

We’re searching for a new apartment.

(新しいアパートを探している。) 

抽象的なものを探す場合(search forが一般的)

He’s searching for happiness in his life. 

(彼は人生で幸せを探している。) 

→ 抽象的な概念(幸せ、意味、目的など)は「search for」で表現されることが多い。 

They are searching for the truth.

(彼らは真実を探している。) 

インターネットやデータベースの検索

インターネットやデータベースでの検索では、両方が使われますが、ニュアンスが異なります。 

Search Google for answers. 

(Googleで答えを検索する。) 

→ Googleというツールや場所を調べるニュアンス。 

Search for answers on Google. 

(Googleで答えを探す。) 

→ 答えという探している対象を強調。 

5. 名詞としての「search」

「search」は名詞としても使われ、「捜索」「検索」「探求」を意味します。この場合、「search for」が一般的で、探している対象を伴います。 

The search for the missing child continued for days. 

(行方不明の子供の捜索が何日も続いた。) 

His search for knowledge never ends. 

(彼の知識の探求は決して終わらない。) 

明日に続きます。


Comments

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA