英語の名言

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The secret of happiness is this: let your interests be as wide as possible, and let your reactions to the things and persons that interest you be as far as possible friendly rather than hostile.

幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり幅広くしなさい。そして、あなたの興味をひく人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにしなさい。

この言葉は、バートランド・ラッセル(Bertrand Russell)の著書 『The Conquest of Happiness』(邦訳『幸福論』)に登場する有名な一節です。

(『The Conquest of Happiness』, 1930年刊, Chapter 10 “Is Happiness Still Possible?”

幸福の秘訣は、こういうことだ。あなたの興味をできるかぎり幅広くせよ。そして、あなたの興味を惹く人や物に対する反応を敵意あるものではなく、できるかぎり友好的なものにせよ。

文脈・解説

この一節は、ラッセルが「幸福は獲得可能なものであり、現代人の多くが陥っている不幸は誤った考え方や習慣によって引き起こされている」と論じた本書の後半部分(特に第2部「幸福になるために」)で出てきます。

ラッセルは、不幸の大きな原因の一つを「自己没入(self-absorption)」だと指摘します。自分の悩み・失敗・嫉妬・競争心ばかりに囚われていると、どんどん不幸が深まる。一方、幸福な人は外に向かって興味を広げていく人だと言います。

彼が幸福の二つの柱として挙げているのが、まさにこの二点です:

1. 興味をできるだけ幅広く持つ(let your interests be as wide as possible)  

   → 自分のことばかりでなく、科学・歴史・自然・芸術・他人の人生・遠くの国・星の話など、さまざまなものに好奇心を持つ。興味の対象が多ければ多いほど、退屈や自己中心的な苦しみから逃れやすくなる。

2. その興味の対象に対して友好的(好意的)な態度を取る(friendly rather than hostile)  

   → 興味を持ったものに対して批判的・敵対的・妬み・軽蔑ではなく、できるだけ温かく、肯定的に接する。世界を敵だらけに見るか、興味深く魅力的なものだらけに見るかで、人生の質が大きく変わる。

ラッセルはこの考え方を「zest(生き生きとした興味・熱意)」という言葉で繰り返し表現しており、幸福とは「外界に対する友好的な好奇心の総体」だと考えていました。

まとめると

この有名な一文は、ラッセルが「内向きの不幸」から「外向きの幸福」へシフトする方法を、極めて簡潔に凝縮した結論部分です。  

現代でも非常に多くの人が引用する理由は、「難しい修行や禁欲ではなく、ただ興味の範囲を広げて、友好的になろうとするだけでいい」というシンプルで実際的な処方箋だからでしょう。

原著『The Conquest of Happiness』(1930年)は今でも非常におすすめの幸福論の古典です。


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